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虫歯の治療方法の一つとして
新型コロナやウクライナでの戦争・・・
心がスッキリしない日々ではありますが、今自分のできることをしっかりやっていくことが大切だと思いながら診療させて頂いております。
今回はレジン充填の治療についてです。
まずは術前の写真です。
画像の歯の銀歯側にレジンで治療してある部位があります。
今回はこのレジンの下が虫歯になってしまったので、直接法のレジン充填にて治療させて頂きました。
ラバーダムをして治療開始です。
まずは現在充填されているレジンを除去していきます。
ここから虫歯を染めては除去をひたすら繰り返します。
(この作業が一番大切で時間がかかります。)
虫歯を除去した状態です。ちなみに、前歯側にも虫歯がありました。
前歯側は表面が白濁していた状態でしたが、中で少し広がっていました。
ここからは少しずつ、丁寧にレジンを充填していきます。
段差なく充填して治療終了です。
レジン充填の治療に関して自分の中で大切だと感じることは、治療に適した環境で行うことです。
ラバーダムの使用によって唾液を可能な限り排除して作業を正確に行うことが可能となります。舌や頬を気にせずに作業できるのは本当に大切だし、作業効率が段違いに上がります。
次に拡大視野。
これもレジン充填をする上では必須だと思っております。
歯と歯の間の治療は概ね1ミリ以下の世界なので、私は肉眼で治療する自信がありません。
この2点が私の中で必須と考える方法です。
虫歯治療には保険範囲から自費診療まで様々な方法があります。
その中で、極力自分の歯を削らずに治療すること。
これが歯の保存に最も大切だと考えています。
歯単一で見ればその考え方でいいと思いますが、患者さんの習癖(歯軋り・食いしばり等)の有無や、対合歯の修復物・補綴物の材質が何かで適材になり得ないこともあります。
また、虫歯の大きさによっても適材になり得ないことがあります。
全てを網羅することはできませんが、歯を削る量が必要最低限で行えるレジン充填は優れた治療方法と思っております。
治療の選択肢として候補に入れていただけたら幸いです。
日々のフロス→歯ブラシを頑張って頂けましたら歯は喜びます。
今回も長い時間お疲れ様でした。