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新年の挨拶とCR充填
遅ればせながら、新年明けましておめでとう御座います。
本年も宜しくお願い致します。
オミクロン株が流行する中、今年も感染症対策をしっかりしながら診療にあたりたいと思います。
今回はレジン治療と神経保存のお話です。
まずは術前の写真です。
既に奥歯側にレジンで治療された部位がありますが、この下で虫歯が大きく育っていました。
レジンを除去していくと
元々大きかった治療後から更に進んでいます。
レジンを全て除去して虫歯を染めてみると
染まっている部分が全て虫歯です。
神経(歯髄)が出てくる可能性があったので、先に虫歯で失う外壁を作成してから虫歯を除去していきます。
こうすることで、露髄(神経が出てくること)してきても唾液にさらされる心配がなくなります。
根気よく虫歯を除去していくと、神経が出てきました。
そこから染まる部分を慎重に除去し、事前に相談させて頂いたMTAを充填していきます。
今回は露髄面が大きかったので、術後の症状が心配でしたが問題ないとの事でしたのでCR充填をして治療を終了です。
術直後の写真です。
(術直後なので乾燥により色に差がありますが、次第に馴染みます)
段差なく充填して治療終了です。
レジン治療において自分が大切だと思うことは、治療対象歯が隣の歯と接する部分をいかに綺麗に作成できるかと、レジンと歯の境界面をいかに段差なく移行的に作成できるかだと考えます。
それらを守れて初めて2次的に虫歯になるリスクを軽減できると考えます。
レジン治療は即日修復できるメリットが大きいのですが、細かい部分に気をつけて充填しなければ折角最小限で治療しても虫歯になるリスクを高めてしまう可能性があることを知って頂けたらと思います。
治療後に一番大切なことは、歯の掃除です。
いかに綺麗に修復しても普段の掃除が疎かでは再発してしまいます。
デンタルフロスの使用と、入る部分には歯間ブラシを使用していただくことが必須となります。また、定期的に経過を観察させて頂けたら仮に問題が生じても小さいうちに対処ができますので、歯を失う範囲も最小限に抑えることができます。
今後も経過観察をさせて頂けたらと思います。
今回も長い時間お疲れ様でした。
お掃除頑張ってください。