archive
根管治療症例まとめ
感染根管の治療予後
今回は根管治療をさせて頂き1年9ヶ月後の予後のレントゲンを撮らせて頂きました。
まずは術前のレントゲン写真です。
右下奥歯に根管治療を受けた歯がありますが、根管内の感染により根の先が膿んでいる状態です。
奥歯側の根管には太いネジが埋まってます。
事前にご相談させて頂き、ルールを守った根管治療をさせて頂きました。
ラバーダム下で顕微鏡を用いて根管内を機械的・化学的に洗浄していきます。
根管充填直後のレントゲン写真です。
奥歯側の根管の先(根尖部)は大きく広がっていたためMTAを使用させて頂きました。
そこから1年9ヶ月後のレントゲン写真です。
膿んで黒く透けて写っていた部分は大部分が骨へと治癒してきてくれています。
根の先が膿んでしまう原因は細菌感染です。
基本は根管内にある感染源を除去していくと治癒へと向かってくれますが、中には人間が触ることのできない部分まで感染が広がっていることがあります。
そのような場合は治療中からあまり成果が得られません。
具体的には歯肉の腫れが治らなかったり、根管からの排膿が止まらないことがあります。
どうしても治療の成果が出にくい場合には、次の外科的歯内療法の適応となる場合があります。
根管の形態は非常に複雑です。
そのため、残念ながら神経の処置等が必要となった場合は、極力ルールを守った方法で治療を受けられることをお勧めしております。
今回も長い時間お疲れ様でした。
今後も大切に使って行って頂けましたら幸いです。