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根管治療の予後
今回は根管治療より1年4ヶ月後のレントゲン写真を撮影させて頂きました。
術前のレントゲン写真です。
患歯は右から3番目の歯です。
根の治療の途中な状態から転院された状態です。
根管内が感染を起こし、根の先に病変が存在しています。
今回も、同意を得てルールを守った根管治療をさせて頂きました。
感染源の可能な限りの除去と根管内の可能な限りの洗浄を行い、最終的な薬を充填させて頂きました。
術後1年4ヶ月後のレントゲン写真です。
感染により膿んで黒く写っていた部分が骨へと治癒してきてくれています。
レントゲン上の黒く写っている部分が感染により骨が溶かされていた部分なのですが
完全に治癒していくには大体2年は必要だと感じています。
個人差があるので一概には言えませんが。
今後は、2次的な感染(虫歯になる)を起こさないように日々のお掃除を頑張って頂けたらと思います。
歯は一生ものです。
1番の理想は虫歯にならず、生まれたての歯のままでいること。
悲しいかな治療が必要となってしまった歯は、人工物を使用してますので、ある程度の期間でやり直しが必要になってくると思います。
その期間をいかに先延ばしできるか、また必要となった時、状態を酷くしないで踏みとどまれるかが、歯の保存に大きく関わってくると思います。
その為に日々の歯の掃除がとても大切になってきます。
フロス→歯間ブラシ(入る部分・適切なサイズ)→歯ブラシの順番でケアに当たって頂けると幸いです。
後、歯軋りや食いしばり、日中の歯の接触(TCH)も歯をダメにしていく大きな原因と考えます。
上下の歯は唇を閉じた状態では基本的に接触していてはいけません。
安静空隙という隙間が1ミリ以上は有るはずです。
このTCHのせいで食いしばりやすい環境を作ってしまっているケースを多々拝見いたします。
どんなに丁寧にケアして頂いても、上記の習癖のせいで歯と人工物の境界面が壊されたり、歯の表面に亀裂が入りそこから虫歯となるケースがあります。
様々なことから歯を守っていって頂けたらと思っております。
そのサポートをさせて頂くのが治療後における私達の最大の仕事と思っております。
今後も経過を確認させて頂けたらと思っております。
今回も長い時間お疲れ様でした。