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早期発見・早期治療
大分気候が秋を感じられるようになってきた気がしています。
今回は歯と歯の間の虫歯の治療についてです。
まずは術前の写真です。
奥歯側(画像の下側)に白濁した部分があり、そこが虫歯になっています。
この部分を削っていくと
こんな感じに食われています。
こうなると隣の歯も
エナメル質(表層)を少し超えたところまで虫歯になっています。
器具を使って歯と歯の間を広げてレジンで治療していきます。
流れのいいレジンを使用して、歯に丸みを帯びた感じに充填していきます。
離している状態を解いて
段差を作らず、点と点で歯が接触できるように治療ができた事を確認します。
虫歯の小さいうちに的確に治療することにより、最大限自分の歯を保存できます。
レジン充填は簡単そうに見えて非常に難しい治療です。
歯と歯は点で接触しています。そのため物がつまってもフロス等で簡単に清掃できるのですが 、これが面接触をしていると掃除が大変になります。
また、歯肉付近のレジンの立ち上がりの部分を段差のないようにに充填しておかないと、そこに食べかすが溜まり二次的な虫歯になる確率が高くなります。
そのため、レジン治療には拡大視野(顕微鏡等)が必須になると思っています。
今回の虫歯の治療も1〜2ミリ未満、歯と歯の間の作成に至っては0.5ミリ未満の世界なので。
虫歯になる原因は様々ですが、早い段階で発見でき治療をすれば、より良い結果で経過観察に入れます。
その状態を維持するためには、定期的に診せて下さいとお話をさせて頂いております。
そうすることで小さな変化に気がつける機会が増えるためです。
あとは御自身での清掃の徹底です。どんなに定期的に診せて頂いていても、自宅での清掃が疎かでは虫歯になるリスクは高くなります。
フロスや歯間ブラシの使用は歯の掃除に必須です。
今後も経過を確認させて下さい。
そして、フロスを毎日頑張って頂けましたら、歯は喜びます。